Thunderbirdを複数台のPCで共有して利用する
会社の都合上、今年から2台のPCを使い分ける必要が出てきました。片方は仮想PC端末です。何とも使い分けがめんどくさい…
なるべく業務に支障がないように環境整備を始めたのですが、1つ問題が発覚。それは、メーラをそれぞれの端末で運用するのはめんどくさい、ということ。片方の端末でのメール送受信履歴等、もろもろの変更が発生した場合は、もう片方の端末のメーラにも同じように反映してほしい、という訳です。Gmailを様々な端末から利用するようなイメージですね。
ざっと調べたところ、どうやらThunderbirdなら同期可能なよう。
ただ、私の環境に合致した設定方法を解説するサイトがありませんでしたので、以下で設定手順をご紹介します。
環境
片方の端末のメーラを親として、もう片方の端末(子メーラ)が同期しにいく、という形態。
要件
子側の端末から、親側の端末のフォルダを参照できることが必要(その確認方法は後述の【3】を参照してください。)
設定手順
【1】メーラのインストール
まず、親と子の両方の端末でThunderbirdをインストールします。
【2】親端末の設定ファイルの場所を確認
確認方法としては、Thunderbirdの「ヘルプ」→「
例:
C:\Users\(ユーザ名)\AppData\R
【3】子端末から、親端末のフォルダ参照が可能かを確認
子端末から、上記のフォルダにアクセスできるか確認します。キーボードの「Windowボタン」+「R」キーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、上記のアドレスを入力します。無事にフォルダが開き「~.default」のファイルがあることが確認できたなら、事前準備は完了です。もしフォルダにアクセスできないようなら、関連環境に詳しい人(NW管理者)にフォルダアクセス権限について確認するとよいでしょう。
【4】子端末のprofile.iniファイルを探す
子端末の「prifile.ini」ファイルを探します。通常、以下のようなフォルダに配置されているようです。
C:\Users\(ユーザ名)\AppData\Roamin
【5】子端末のprofile.iniファイルを編集
profile.iniをメモ張などのテキスト編集のアプリケーションで開き以下の編集をします。
- IsRelative
もともとは、"=1"という値なので、"=o"に変更
(「ゼロ」ではなく、「オー」なので注意)
- Path
【2】で確認したフォルダ+「.default」ファイル名を記載します。
例としては、
Path=C:\Users\(ユーザ名)\AppData\R
など。
【6】同期状態を確認
片方の端末のメーラで、受信フォルダ配下に新規フォルダを追加するなどして、差分を作ります。その後、もう片方のメーラを起動し、その変化が反映されていれば成功です。
以上。